調達体制

AGCはさまざまな受託合成に対応しています。

  • 化成品
  • 電子材料
  • 農薬中間体
  • 農薬原体
  • 医薬品中間体
  • 医薬品原薬

複雑化するサプライチェーンに対応、調達リスクを徹底低減

  • 委託製品の原料に対して供給安定性、品質、サプライヤー探索の課題を解決
  • AGC独自のケミカルチェーンによる調達安定化

柔軟かつ戦略的な調達サポート体制

グローバルネットワークを駆使した強靭な調達体制

製造プロジェクトにおいて、原料の安定調達は品質・コスト・納期を左右する生命線です。しかし、地政学的リスクの増大やサプライチェーンの複雑化により、特に海外からの調達環境は厳しさを増しており、リスク管理が急務となっています。
中国・インド・欧州の自社拠点を活用し、メイン調達先の中印ソーシングを強化。さらに、化学エンジニアの専門知識を投入し、信用調査や徹底した現地監査(QCD+EHS)を実施することでサプライヤーの信頼性を可視化。災害・紛争情報も独自ツールで検知し、リスクを最小限に抑えます。

中国・インド・ヨーロッパの各地域サプライヤーから、安定した原料調達を行うAGCファインケミカルズのグローバル調達体制を示す図。信用調査や現地監査を通じてサプライヤーの信頼性を可視化し、災害・紛争リスクを最小化する仕組み

調達地域の分散によりリスクを低減

メイン調達先である中国インドのソーシング強化。複数のサプライヤーからの購買・調達元の地域分散を行いリスク低減。さらに、専任の調達担当者を世界各地に配置しています。

専任の化学エンジニアによる現地監査を実施

お客様が様々な面で不安を持つ海外サプライヤに対して、専任の化学エンジニアが原料サプライヤーに関するリスクを低減。信用調査による信頼性の可視化を行い、現地監査(QCD+EHS)の徹底ならびにオペレーション標準化を実施。

世界に広がるAGCグループと連携

中国/インド/欧州それぞれに自社拠点を有しており、ファインケミカルズ事業本部以外(特に調達ロジスティクス部)も含めたAGCグローバルネットワークを活用。

緊急時にも万全のサポート体制

ネットワーク・自社ツールを活用して、自然災害・紛争情報を検知。調達リスクの低減、サプライヤー技術情報の蓄積・活用、関係構築によって柔軟な調達先提案。

新規サプライヤ立ち上げ

中印を中心としたグローバル網と化学の知見を駆使し、最適な新規調達先を迅速に開拓。

AGC独自のケミカルチェーン

AGCのケミカルチェーンから生まれる基礎化学品、塩素誘導体、フッ素誘導体等のユニークな原料・中間体を活用できることも当社の強みです。

AGC独自のケミカルチェーンを示す図。天然ガス・蛍石・原塩などの原料から、クロロメタンやHCFC-22を経て、フッ素樹脂、フッ素ゴム、フッ素誘導体などへ展開される化学プロセスを体系的に表現。クロール・アルカリからウレタン、フッ素化学品、ライフサイエンス分野まで連なるAGCの一貫生産体制

ヨウ素の保有と再利用

世界有数のヨウ素サプライヤーとして、高品質なヨウ素を安定的に供給

AGCのCDMO事業の強みの一つに、グループ会社である伊勢化学工業との連携が挙げられます。伊勢化学は世界有数のヨウ素サプライヤーとして、高品質なヨウ素を安定的に供給する体制を有しています。これにより、AGCは医薬品や農薬の受託合成で不可欠な原料を、外部環境や市況の変動に左右されることなく確保することが可能です。

ヨウ素の安定確保

世界の約15%のヨウ素を生産する「世界屈指のヨウ素サプライヤー」伊勢化学工業と連携して原料の安定確保を実現

伊勢化学の高度な精製技術と品質管理

AGC製品の信頼性や安定性も一層強化。確実かつ継続的な供給を実現している点が、AGCの大きな競争優位です

ヨウ素の再利用も可能

原料となるヨウ素を自社Gで確保。外部調達のリスクを最小限に。ヨウ素リサイクルにより競争力のある価格でご提供可能です。