【用語集】トリフルオロ酢酸アミド(Trifluoroacetamide, CAS 354-38-1)とは?性質・用途・合成法・安全性を解説|AGC 受託合成サービス

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トリフルオロ酢酸アミド(Trifluoroacetamide, CAS 354-38-1)とは?

トリフルオロ酢酸アミド(Trifluoroacetamide, CF3CONH2)は、CAS番号354-38-1の含フッ素アミドです。アミノ基導入反応や分析化学での測定プローブや消火剤として用いられている。

性質と特徴

  • 極性溶媒に溶けやすい
  • 安定な固体で取り扱いやすい
  • 電子求引性により反応性が制御されやすい

用途

製薬・ライフサイエンス

  • 分析化学で使用:フルオリン-19 NMR法による赤血球の膜電位および細胞外・細胞内体積の測定プローブ また、トリプトファン蛍光において良好な消光剤として知られている

農薬・ファインケミカル

  • 農薬中間体の合成に利用

材料化学

  • アミノ化剤: ガブリエルアミン合成でフタルイミドの代わりとして使用され、ハロゲン化アルキルをアミノ化します。
  • エッチング用化学物質

合成・製造

酸塩化物や酸無水物からのアミド化反応で得られます。
AGCはこれらを含むフッ素化合物合成においてスケールアップと安定供給を実現しています。

安全性と取扱い

  • 皮膚・眼刺激性あり、保護具必須
  • SDSに従って取り扱い、換気を確保
  • 廃棄は法令に従い専門業者へ

法規制

  • 日本:化審法、労働安全衛生法
  • 欧州:REACH規制
  • 米国:TSCA
化合物CAS特徴
トリフルオロ酢酸アミド354-38-1安定なアミド、中間体、保護基利用
トリフルオロ酢酸 (TFA)76-05-1強酸性途
無水トリフルオロ酢酸 (TFAA)407-25-0酸無水物、アシル化試薬

まとめ

トリフルオロ酢酸アミドは、有機合成や分析化学で使用する含フッ素アミドです。AGCは研究開発から商用スケールまで、効率的で高品質な受託合成サービスを提供します。