机上調査だけでは調達安定性は守れない—中国・インド・アフリカ等への直接視察で安定供給を実現する原料調達
- 調達
AGCファインケミカルズSCMグループでは、中国・インド・アフリカを含む海外の原料調達先を調達チームのメンバーが直接現地視察することで、安定供給性の確保に努めています。本記事では、現地視察で確認する内容と、その取り組みが安定供給につながる理由をご紹介します。
海外調達に潜む見えにくいリスク
海外サプライヤーの選定は、次のような情報をもとに判断されがちです。
- 提出された品質データ
- 認証書類
- サンプル
- 商社による紹介 等
これらは重要な情報ですが、現地に足を運ばなければ分からない要素が存在します。
- 実際の製造設備の状態
- 品質管理が現場まで浸透しているか
- 作業者の教育状況・リソース余力 等
「書類上は問題なかった」という状況でも、品質不良や供給停止につながるケースがあります。SCMグループでは、書類審査だけでは見えない製造現場の実態を、現地視察によって直接確認することを重視しています。
直接視察で品質を見極める、AGCの3つの確認軸
調達安定性を達成するための、現地視察での確認事項は次の3つです。
製造現場の実態確認
作業手順書・品質検査成績書に従った管理が、日常的に実施されているかを確認します。
品質・安全・環境管理体制の運用状況
ルールが「ある」だけでなく、「守られているか」「守る仕組みがあるか」を重視します。
供給継続性の判断
設備投資状況、人員体制、原料調達先の堅牢性まで含めて確認し、中長期の安定供給性を評価します。
中国・インドを含む視察で見ているポイント
当社の調達担当者は、以下の観点でも現地査察を行っています。
- 製造キャパシティと余力
- 品質トラブル時の対応力、改善提案を受け入れる柔軟性
- 現地責任者とのコミュニケーション体制
- 法令順守状況(児童労働・差別などの有無)
単なるチェックではなく、「継続的なパートナーになれるか」を見極めることを目的としています。
直接視察が安定供給につながる理由
現地での直接視察を行うことで、次の効果が生まれます。
- トラブルの芽を事前に発見
- 改善点を早期に共有・是正
- サプライヤーとの信頼関係構築
- 懸念が生じた場合のPlan-Bへの確固たる移行判断
結果として、品質問題や供給停止のリスクを低減し、安定した原料供給につながります。
グローバル時代に求められる”リアル”を基にした調達の姿勢
AGCファインケミカルズは今後も、SCMグループによる直接視察を通じて、確かな品質と供給を支え続けていきます。
AGCファインケミカルズは受託製造に関するご相談・お問い合わせを承っております。
検討段階のご相談からNDA締結後の詳細な技術相談まで、お客様のフェーズに合わせて対応いたします。